いきものカメラマン、奄美空港で写真展

2019年09月01日

地域

奄美の森に暮らす動物たちの貴重な場面を撮影した写真家の松橋利光さん=8月31日、奄美市笠利町

奄美の森に暮らす動物たちの貴重な場面を撮影した写真家の松橋利光さん=8月31日、奄美市笠利町

 奄美大島の森に生息する動物や昆虫を撮影している写真家・松橋利光さん(50)=神奈川県在住=の写真展「奄美の森の生きものたち」が8月31日、奄美市笠利町の奄美空港で始まった。県天然記念物のアマミハナサキガエルやハブ、コウモリなど、約50点の写真を展示している。9月30日まで。

 

 松橋さんは、幼少期からのカエル好きが高じて動物の写真家に。「生きものカメラマン」と称して、カエルの写真集を多数出版している。元奄美野生生物保護センター職員の木元侑菜さんの案内で、2015年から奄美大島で動物の写真を撮っている。

 

 写真展には日本一美しいといわれるアマミイシカワガエルが木の上やトイレの中にいる様子、毒蛇ガラスヒバがアマミハナサキガエルを口にくわえた瞬間を捉えたものなど、ユニークな作品がずらり。

 

 松橋さんは「奄美は日本で一番、希少性を感じさせないほど希少動物を多く観察することができる島。写真を通して自然界の中で暮らす動物たちが何をしているところか想像してほしい」と話している。