きゅら島交流館が供用開始 瀬戸内町

2018年05月29日

地域

供用開始した瀬戸内町きゅら島交流館=28日、同町古仁屋

供用開始した瀬戸内町きゅら島交流館=28日、同町古仁屋

 瀬戸内町が中央公民館解体に伴い整備を進めていた同町きゅら島交流館が28日、供用を開始した。この日は施設の建設事業関係者や一般町民が参列して、看板モニュメントの除幕式を開催。施設を活用した地域活動の活性化、防災強化に期待を寄せた。

 

 施設は鉄筋コンクリート造2階建て。延べ床面積は1331・52平方メートル。総事業費は6億3746万2千円で、社会資本整備総合交付金事業(補助率65・45%)を活用した。施設名は町内外から公募し決定した。

 

 従来の地域活動拠点の役割に加え、観光客を含む道路利用者の休憩場所、災害時には避難所としての機能を兼ね備えた。施設内には大ホール、炊き出し室、休憩室などを整備。駐車場には大型バス2台分を含む48台分のスペースを確保した。1階トイレは24時間使用できるようにする。

 

 災害時は131人の受け入れが可能で、備蓄倉庫には150人の食料3日分のほか、水、毛布などを備え、シャワー室も整備した。

 

 看板モニュメントは、㈱アクアマリンまつなが(熊本県)の松永英也代表が制作した。町木であるガジュマルに、アマミノクロウサギとルリカケスが集まる様子を表現。施設がさまざまな人々の集う場となるよう願いを込めた。文字は古仁屋高校書道部3年(昨年当時)の野村礼加さんの書を使った。

 

 鎌田愛人町長はあいさつで「多くの方々が交流館を拠点として活動を展開し、活気に満ちあふれた町になることを期待している。多くの町民に利用してほしい」と述べた。

除幕された看板モニュメント=28日、同町古仁屋

除幕された看板モニュメント=28日、同町古仁屋