ウミガメ産卵ピーク

2014年07月02日

地域

アカウミガメの産卵を静かに見守る観察会参加者=30日、龍郷町安木屋場の渡連海岸

アカウミガメの産卵を静かに見守る観察会参加者=30日、龍郷町安木屋場の渡連海岸

 ウミガメの産卵シーズンがピークを迎えた奄美大島の海岸で30日夜、産卵の観察会があった。家族連れなど約20人が参加。砂浜に卵を産み落とすアカウミガメを見守り、神秘的な命の営みに感動した。産卵環境の保全に取り組む奄美海洋生物研究会(興克樹会長)は「ウミガメは音や光に敏感。観察では赤色ライトを使って静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。
 観察会は同会が主催し、奄美群島でも有数の産卵地として知られる龍郷町安木屋場の渡連海岸であった。参加者はウミガメを刺激しないように赤色ライトを使ってウミガメの上陸を確認すると、30分ほどかけて穴掘りを終えるまで近づかず、卵を産み落とす様子も静かに観察した。
 家族5人で観察した町内の小学生らは「ウミガメの産卵を見たのは初めて。産卵までの苦労も知り感動した。ウミガメがいつまでも上陸・産卵できるように自然や観察ルールを守っていくことが大切だと分かった」と話していた。