ジャガイモ栽培で注意喚起 食中毒予防を啓発 農林水産省

2018年01月31日

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奄美でも栽培が盛んなジャガイモ。農林水産省は食中毒防止で適正な管理を呼び掛けている

奄美でも栽培が盛んなジャガイモ。農林水産省は食中毒防止で適正な管理を呼び掛けている

 ジャガイモが原因の食中毒を防ごうと、農林水産省は栽培や取扱時のポイントをまとめたリーフレットを作った。ジャガイモに含まれる天然毒素は実が傷ついたりすると増えるといい、生産が盛んな奄美でも注意が必要だ。

 

 リーフレットは栽培から調理して食べるまでの注意点をイラストや写真で分かりやすく紹介した。熟していない実は毒素の濃度が高く、▽芽やその周辺の緑色の部分は取り除く▽大きく育てて熟してから収穫する▽皮はできるだけむく―などの留意事項を記した。

 

 収穫したイモは早めに食べ、▽イモに光を当てない▽涼しくて通気性がいい場所に保管する▽実に傷をつけない―ことも促した。

 

 厚生労働省の研究によると、1989(平成元)年からの27年間でジャガイモが原因とみられる食中毒は30件発生し、うち27件が学校で確認された。昨年6月に愛知県の小学校で6年生の児童22人が理科の授業で育てたジャガイモを食べ、食中毒の症状を訴えた。

 

 リーフレットは全国の教育・保育施設や消費者団体に配布する。希望者には2月下旬から無料で提供する。同省のホームページでも見ることができる。