バニラ関西―奄美線再開 12日ぶり、にぎわう奄美空港

2018年09月17日

地域

12日ぶりに関西空港からの乗客を乗せ到着したバニラ・エアの関西―奄美便=16日、奄美空港

12日ぶりに関西空港からの乗客を乗せ到着したバニラ・エアの関西―奄美便=16日、奄美空港

  台風21号に伴う関西空港の滑走路の浸水などで欠航が続いていたバニラ・エアの関西―奄美線は16日、運航を再開した。4日の欠航から12日ぶり。奄美空港(奄美市笠利町)の到着ロビーでは、待ちわびた家族や友人との再会を喜ぶ人や観光客を迎えるレンタカー業者らの姿でにぎわった。

 

 関西空港からの客を乗せた飛行機はこの日、定刻より4分早い午前11時31分に奄美空港に到着。龍郷町の孫に会うために夫と2人で来島した香川県の石原みどりさん(75)は「欠航の影響で日程を3日遅らせることになったが、思ったよりも早く再開してよかった」と笑顔を見せた。

 

 関西の大学に通う20代のカップルは「海を目的に初めて奄美に来た。飛行機が出るのか心配だったが、今日から再開しラッキーだった。楽しい思い出をつくりたい」と話していた。

 

 地元観光事業者からは関空線の再開を喜ぶ声の一方、6日発生した北海道胆振東部地震など国内で大規模災害が重なったことや、観光シーズンに欠航が続いたことへの不安の声も聞かれた。

 

 奄美市のレンタカー業者(40代男性)は「外国人を含めた総体的な観光客減少につながらないか心配」。マングローブパーク(奄美市住用町)の寿浩義支配人は「観光への影響が最小限で済むよう、関空の早期全面復旧を願っている」と語った。

 

 バニラ・エアによると関空―奄美線は今後、17日の関空発と20日の2便は定刻。17日の奄美発と18~19日は各便1時間程度遅れる見通し。同社はホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼び掛けている。

 

 関空は現在も1部施設の運用を制限しており、21日以降の運航については未定。

来島者と出迎えの人々でにぎわった到着ロビー=16日、奄美空港

来島者と出迎えの人々でにぎわった到着ロビー=16日、奄美空港