ベルスーズ奄美、18年ぶり公演へ 11月、奄美市

2018年09月26日

地域

18年ぶりの公演に向け意欲を見せる実行委員会のメンバー=21日、奄美市名瀬

18年ぶりの公演に向け意欲を見せる実行委員会のメンバー=21日、奄美市名瀬

 宇検村出身の音楽家・山畑馨さんが奄美の島唄をクラシックにアレンジして作曲した「ベルスーズ奄美(奄美の子守唄)」を披露する「山畑馨・交響譚詩ベルスーズ奄美2018」(同実行委員会主催)が11月18日、奄美市名瀬の奄美文化センターである。公演は2000年以来18年ぶり。山元孝子実行委員長らスタッフは「次代に継ぐべき奄美の伝統と位置付けたい。多くの若い世代にも聞いてほしい」と呼び掛けている。

 

 ベルスーズ奄美は「椎や実(な)るな」「永良部の子守唄」「アラシャゲ」など全7曲で構成され、島唄をベースに、オーケストラの演奏と合唱が組み合わされる。1974年に旧名瀬市で初演され、今回が3回目の公演となる。

 

 18年ぶりの公演は、山畑さんが昨年「ベルスーズ奄美」を後世に伝えるためのスコア(楽譜)を完成させたことがきっかけで実現。県の「明治維新150周年かごしま文化力向上提案事業」にも採択された。

 

 公演に向け実行委員会は奄美市や宇検村などで混声合唱団員として約120人を集め、地区別に練習を重ねている。オーケストラは国内外で活躍するプロの演奏家など約50人で編成する。前山真吾さんや中ほず美さんなど奄美で活躍する唄者も参加する。

 

 ステージは3部構成。奄美大島出身のバイオリニスト久保陽子さんやビオラ奏者川口さくらさんらによるクラシック楽曲の演奏や、歌手の里アンナさんと奄美観光大使でコントラバス奏者の森田良平さんの共演によるクラシックと島唄のステージなども披露される。

 

 当日は午後1時開場、同2時開演。入場料は指定席が前売り3500円で当日4千円、自由席は前売り2500円、当日3千円。高校生以下は前売り1500円、当日2千円。チケットは島内の各プレイガイドで近く発売を開始する。インターネットでも購入できる。

 

 問い合わせは電話0997(58)8702ベルスーズ奄美2018実行委員会事務局(奄美メディアステーション内)へ。