与路島に留学生共同生活施設完成

2014年10月09日

地域

完成したノエビアの与路グリーンハウス=8日、瀬戸内町与路

完成したノエビアの与路グリーンハウス=8日、瀬戸内町与路

 大手化粧品メーカーの㈱ノエビア(神戸市、海田安夫社長)が、CSR(企業の社会的責任)活動の一環で瀬戸内町与路島に整備を進めていた海の子留学生の共同生活施設「与路グリーンハウス」が完成し、8日に竣工式があった。里親(夫婦1組)と留学生の募集・受け入れを経て、来春をめどに与路小中学校(本山和彦校長)での学校生活をスタートさせる。深刻な少子化で学校存続が危ぶまれる中、地元からは「集落に活気が戻る」と期待の声が上がった。

 里親の募集は8日からスタートした。要件は長期居住が可能な人。住居費や生活費などは同社が負担する。希望者には仕事に関する相談も受け付ける。
 留学生は最大4人で原則1年間(継続可能)。1人当たりの月額経費は実親負担3万円のほか町が4万円を補助。計7万円を委託料として与路小・中学校存続推進委員会(委員長・保島区長)が運営する。
 竣工式でノエビアホールディングスの小山隆・上席執行役員総務部長は「学校が活気を取り戻すと島全体に活気が戻る。ぜひとも成功に導きたい」とあいさつ。房克臣町長は与路小中学校留学里親制度を策定した経緯を踏まえ、「全面的に支援したい」と歓迎した。保島区長は「休校や廃校の危機を感じている中、事業計画は大変喜ばしいこと。集落も最善の努力を尽くしたい」と感謝した。
 里親、留学生に関する問い合わせは電話078(303)5101ノエビアホールディングス総務部へ。

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