児童発達支援センター「聖隷かがやき」竣工式   龍郷町

2019年06月22日

地域

新設した児童発達支援センター「聖隷かがやき」とスヌーズレンプログラムを取り入れた相談室=21日、龍郷町

新設した児童発達支援センター「聖隷かがやき」とスヌーズレンプログラムを取り入れた相談室=21日、龍郷町

 龍郷町で手広地区に移転改築が進められてきた児童発達支援センター「聖隷かがやき」が完成し、21日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。運営団体や行政、地域住民ら約50人が出席。心身の発達に課題がある子どもたちへの充実した支援に期待を寄せた。新施設は奄美大島北部の拠点として7月1日に運用開始される。

 

 社会福祉法人聖隷福祉事業団(本部・静岡県浜松市、山本敏博理事長)が県の助成を受けて18年11月に着工、19年6月14日に完成した。同事業団は2016年、同町りゅうゆう館に未就学児対象の発達支援事業所(定員10人)を開設。現在、同町の久場集会場で同事業を運営し、同町と奄美市笠利町の子どもたちが通っている。

 

 センター新設に伴い、児童発達支援事業(未就学児)の定員を20人に拡充。小学生から高校生までを対象にした放課後等デイサービス事業(定員10人)や保育所等訪問支援事業、相談支援事業も展開する。

 

 敷地面積は2030平方㍍。町有地を有償で借用した。鉄筋コンクリート平屋建てで、延べ床面積は400平方㍍。子どもの年齢や発達に応じた指導訓練室や遊戯室5部屋のほか、水の動きや照明などで感覚を刺激し、リラックスできる空間を提供するスヌーズレンプログラムを取り入れた相談室なども設けた。

 

 竣工式で竹田泰典龍郷町長は「本町のみならず北大島地区全体の地域支援体制の中核となる」と期待を寄せ、山本理事長に続いて、赤塚美穂子所長が「子どもへの支援を充実させ、家庭、地域との関わりを一層大切にし、子どもたちが将来への可能性を広げていけるよう地域に貢献していきたい」と抱負を述べた。龍郷町・児童発達支援センター「聖隷かがやき」(相談室)190621宅間