土俵やぐら、再建へ寄付募る 奄美市名瀬朝仁町
2019年07月11日
地域
昨年の台風24号で倒壊した奄美市名瀬朝仁町の土俵やぐらを再建しようと町内会が動いている。必要な資金は500万円。一部に市の助成金を活用し、残りを賛同者の寄付で賄いたい考えだ。屋村賢良町内会長(71)は「地域のよりどころのような存在。みんなで集まれるよう早く再建したい」と協力を呼び掛けた。13日午後7時半からは資金調達のための八月踊りも計画した。
土俵は朝仁児童館敷地内にあり、旧やぐらは30年以上前に設置された。昨年9月30日、強風にさらされた柱が根元から折れて倒壊した。
名瀬朝仁町は歴史ある地域だけに伝統文化が根付き、敬老豊年祭や八月踊り、相撲など土俵を使う行事も盛ん。昨年12月、屋村会長を委員長とする建設実行委員会を発足させ、再建に向けた協議を進めてきた。
屋根はさびに強く軽い素材のトタンを採用し、柱は以前のものより太い直径30㌢のスギ材を使う。年明けから建設作業に入り、完成後の3月に記念式典を予定している。
建設費の一部として奄美市紡ぐきょらの郷づくり事業助成金300万円の採択を受けた。
問い合わせなどは電話0997(54)4801屋村会長へ。