奄美の9海水浴場 4カ所は8年連続「AA」判定

2018年07月17日

地域

8年連続で「AA」の高い評価を受けた奄美市名瀬の大浜海浜公園

8年連続で「AA」の高い評価を受けた奄美市名瀬の大浜海浜公園

 県はこのほど、県内の主要な海水浴場で行った水質調査の結果をまとめた。調査対象の26カ所はいずれも「良好」と判定され、特に水質が良好な「AA」は奄美群島の9カ所を含む24カ所。大浜海浜公園(奄美市)など奄美の4カ所は調査初年度の2011年度以降、8年連続で「AA」だった。

 

 利用者が1万人以上の海水浴場を4月から5月にかけて調べた。海中のふん便性大腸菌や油膜の有無、透明度などを目安に「AA」から「不適」まで5段階に区分した。

 

 8年連続で「AA」の評価を受けた奄美の海水浴場は大浜のほかに与名間(天城町)、大金久、兼母(いずれも与論町)。17年度に海水100ミリリットル中100個以下のレベルでふん便性大腸菌が検出され、群島内の海水浴場で唯一「A」判定だった瀬田海(伊仙町)も「AA」の判定となった。

 

 奄美群島では格安航空会社(LCC)の路線就航や大都市圏での観光PRなどの効果で、入り込み数が右肩上がりで続いており、夏場は海水浴やマリンレジャーを楽しむ観光客も多い。

 

 8年連続で「AA」の評価を受けた奄美市名瀬の大浜海浜公園には7、8月のシーズン中、多数のレジャー客が訪れる見込み。同市の紬観光課は「毎年『AA』の評価を受けており、奄美の海洋環境が高いレベルがあることを示している。釣りやマリンレジャー関係の団体とも連携して海洋保全に努め、安心して海水浴を楽しめる場所としてもアピールしていきたい」とした。

 

 26カ所の海水浴場全てで1メートル以上の透明度があり、腸管出血性大腸菌O―157は検出されなかった。姶良市の重富は県内で唯一、「B」の評価だった。