奄美トレイル 与論コースが開通

2018年11月27日

地域

200人が参加し、にぎわった奄美トレイル開通記念ヨロンパナウル健康ウオーク=25日、与論町

200人が参加し、にぎわった奄美トレイル開通記念ヨロンパナウル健康ウオーク=25日、与論町

 奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録に向け、県が奄美各島でコース設定を進めている「奄美トレイル」の与論島コースの開通記念セレモニーが25日、同町砂美地来館であった。この日は開通記念と銘打ち、第27回ヨロンパナウル健康ウオーク(NPO法人ヨロンSC主催、県と与論町共催)も開催。トレイルコースを含む14キロと10キロの2コースに約200人がエントリーし、自然豊かな与論路を思い思いのペースで歩いた。

 

 同トレイルは奄美群島をつなぐ長距離の自然歩道。▽自然や人とのつながりを感じる心を育む▽地域住民が地域の誇りを再認識し、地域を元気にするきっかけとなる▽奄美群島の島々のつながりを深める―道を目指し、2016年度からコース選定が進められている。

 

 与論島コースは「茶花集落・トゥマイ海岸(8・9キロ)」と「寺崎・皆田・大金久海岸(6・2キロ)」、「赤崎・城集落・ビドウ(9・2キロ)」の3コース。主に海岸線を中心に選定し、総延長は24・3キロ。

 

 県自然保護課奄美世界自然遺産登録推進室の大西千代子室長は「与論の最大の魅力ともいえる美しい海、砂浜を存分に楽しめる」とその特徴を語った。

 

 健康ウオークは午前9時に砂美地来館をスタート。海岸沿いや砂浜、遊歩道、集落内道路など、トレイルコースを含む主に島の西側を散策した。

 

 今年はコース上にあるクイズやゲームに仲間と挑戦するチーム対抗ウオークラリークイズが初開催され、参加者にも好評。トレイル開通を記念したリュックなども贈られた。

 

 県によると、トレイルは昨年度、沖永良部島、伊仙町、奄美市住用町の3地区でトレイルが開通した。本年度は与論を皮切りに徳之島町、喜界町、宇検村で開通の予定。