奄美空港の2017年乗降客、過去最多76万人

2018年01月14日

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乗降客数が過去最多となった奄美空港=2017年3月、奄美市笠利町

乗降客数が過去最多となった奄美空港=2017年3月、奄美市笠利町

 奄美空港管理事務所(奄美市笠利町)はこのほど、2017年の奄美空港の乗降客数をまとめた。チャーター便を含む年間乗降客数は前年比6万4437人増の76万241人で、過去最多。初めて70万人を突破し、一気に80万人も視野に入った。昨年3月に新規就航した格安航空会社バニラ・エアの関西線などが増加を後押しした。

 

 17年の乗降客数は、定期便75万7764人(前年比6万5176人増)、チャーター便2477人(同739人減)。定期便の利用率は69・8%。

 

 定期便の乗降客数を路線別に前年と比べると、JALグループでは伊丹のみが前年を下回り、羽田、福岡、鹿児島、喜界、徳之島、沖永良部、与論、那覇の8路線で前年を上回った。バニラの成田は前年を下回り、新規就航の関西で7万3373人の利用があった。月別では8月の7万8650人が最も多く、次いで7月の7万3326人。最少は2月の5万2892人だった。

 

 同空港の乗降客数は、06年まで60万人台を維持していたが、07年に60万人を割り込み、10年には52万7891人まで落ち込んだ。11年に増加に転じ、14年は60万2134人で8年ぶりに60万人台を回復。その後、毎年最多を更新している。

 

 乗降客数の増加で施設が手狭となり、16年9月にターミナルビルの増改築工事に着手。17年10月には可動式搭乗橋(ボーディングブリッジ)を1基増設したほか、搭乗待合室や出発ロビーを約2倍に拡張する工事を終えた。工事完了は6月末の予定。