島口の魅力を発信 あまみエフエム・ディ!ウェイヴ

2020年02月20日

地域

園児たちから島口についての質問を受ける(右から)渡さん、保会長、鈴木事務局長=18日、奄美市名瀬末広町

園児たちから島口についての質問を受ける(右から)渡さん、保会長、鈴木事務局長=18日、奄美市名瀬末広町

 大島地区文化協会連絡協議会(大島支庁総務企画課)が推進する「方言の日」(2月18日)に合わせたラジオ番組収録が同日、奄美市名瀬の末広市場ディ放送所であり、生放送された。シマユムタを伝える会の保宜夫会長(78)と鈴木るり子事務局長(67)が出演し、奄美の島口の魅力と奥深さを伝えた。

 

 制作は奄美市のコミュニティーラジオ局「あまみエフエム・ディ!ウェイヴ」。同協議会は与論島の方言で言葉を意味する「フトゥバ」から2(フ)10(トゥ)8(バ)の語呂合わせで同日を方言の日に制定して奄美の方言の保存・伝承に努めている。

 

 番組はエフエムのパーソナリティー3人と保会長と鈴木事務局長が島口で会話する形で進行。名瀬幼稚園の園児4人も出演して「食べて」の一言でも相手が年下、友達・仲間、目上の人かで「かむぃ」「みしょーれ」「みしょりんしょれ」と使い分けることなどを学んだ。

 

 保会長は「島口は島の宝。学校、保護者、地域、行政の4輪駆動で伝承する必要がある」とまとめ、鈴木事務局長は「島口を臆せず使ってもらうためにも、私たち年長者もゆっくりと易しく話すよう努めたい」と話した。

 

 司会を務めた渡陽子さんは「普段から仕事で島口を使うように意識しているが、しどろもどろになってしまう場面もあった」「番組を通じてあらためて勉強できた。島口に込められた島の心も伝えていけるようにこれからも頑張りたい」と力を込めた。