戸口住民らが集落点検 龍郷町
2019年10月07日
地域
住民が集落点検やワークショップを通して地域課題を拾い出す「ふるさと探検隊」(鹿児島県主催)が6日、龍郷町の戸口地区であった。住民約30人が参加し、身近な生活環境をチェック。改善すべき点や、地域資源となる部分を抽出し、今後の地域づくりに反映させる。
同事業は地域活動の活性化や地域課題の官民の情報共有などが目的。1994年に県内各地で始まった。この日は住民のほか、県大島支庁と龍郷町の職員11人も参加した。
参加者は2班に分かれ、神社などを巡る「神の道コース」、農地や水源地を巡る「畑コース」の2コースをそれぞれ約1時間かけて巡った。
集落点検後のワークショップでは、参加者から「老朽化した電柱やブロック塀など危険な場所がある」「ごみが落ちているのが気になる」「草むらはハブが出そうで怖い」など、生活者目線での課題や注文が多く寄せられた。
一方、「改めて歩いてみると初めて見る場所もあり面白かった」「自然の豊かさを実感した」「ジョギングコースや花見スポットを整備すれば憩いの場になりそう」など、地元の魅力を再発見するような意見もあった。
集めた意見はそれぞれ地図上にマッピングし、課題を整理した。今後は2回目のワークショップを開催し、改善策や保全活動計画を盛り込んだ「夢マップ」を作成する。