次世代に伝えるきっかけに ゆるキャラデザイン募集 油井の豊年踊り

2018年07月14日

地域

油井の豊年踊りのゆるキャラデザイン応募を呼び掛ける制作実行委員会のメンバーら

油井の豊年踊りのゆるキャラデザイン応募を呼び掛ける制作実行委員会のメンバーら

 瀬戸内町油井集落(内田百一区長、32世帯58人)は、集落に伝わる民俗芸能で県の無形民俗文化財に指定されている「油井の豊年踊り」の継承とPRを目的に、マスコットキャラクター(ゆるキャラ)のデザイン募集を始めた。同キャラクター制作実行委員会の岡野浩也委員長(39)は「この踊りを知るきっかけになれば」と町内外からの応募を呼び掛けている。

 

 同実行委員会は岡野さんと弟夫妻の大輔さん(36)、亜湖さん(36)で発足。同募集企画は、亜湖さんが踊りをまねする息子(2)を見て、「豊年踊りが子どもに親しまれるキャラクターにならないか」と思ったのがきっかけだった。

 

 同集落で生まれ育ち、現在は踊り手として活躍する浩也さんは「集落人口が減る中、踊りを伝承するために何とかしなければとの思いが以前からあった。今企画を一つの取っ掛かりにしたい」と意気込む。

 

 集落も3人の思いを後押し。内田区長(73)は「若い世代が踊りに関心を持ち、守っていきたいと思い始めているのはいいこと。応援したい」と話した。

 

 ゆるキャラ決定後は踊りを次世代に伝えるための絵本制作や、土産用キーホルダー、ステッカー作製なども考えている。

 

 募集締め切りは7月31日。集落住民で最優秀作品を決定し、旧暦8月15日(今年は9月24日)に開催される豊年祭で発表する。

 

 問い合わせは電話080(5273)4020岡野浩也さん、電話090(2078)1921岡野亜湖さん、メールyuishuraku@gmail.comへ。募集要項、応募用紙は同町ホームページ(https://www.town.setouchi.lg.jp)からもダウンロードできる。