海自ミサイル艇 一般公開 古仁屋港

2019年11月21日

地域

ミサイル艇しらたかの操縦室に座る市民=20日、瀬戸内町古仁屋

ミサイル艇しらたかの操縦室に座る市民=20日、瀬戸内町古仁屋

 海上自衛隊佐世保地方隊のミサイル艇「しらたか」(200㌧、全長50・1㍍、乗員21人)が瀬戸内町の古仁屋港に寄港し、20日、船津岸壁で一般公開された。奄美大島へは昨年に続き2度目の寄港。家族連れなど市民214人が訪れ、船内を見学した。

 

 しらたかは大砲、対艦ミサイル、機関銃などを備えたウォータージェット艇で、最高時速は44ノット(約80㌔)と海自最速。今回は南西諸島のパトロールと、各港湾施設の現状確認、PRを兼ねており、佐世保港を11日に出港。喜界島や宮古島を経由し、19日、古仁屋港に入港した。

 

 見学に来た地元住民は、操舵(そうだ)室でコンパスをのぞいたり、艇長いすに座ったりして、隊員から説明を受けていた。奄美市名瀬から親子3人で訪れた家族は、長女(4)が指揮官の席に座り、「いつか船長になりたい」と話していた。艇長の荒栄拓也3等海佐は「海上自衛隊は陸から見えない海の上で見張りをしている。この機会に海自の活動も知ってもらえたら」と話した。

 

 岸壁では市民団体が「奄美にミサイルはいらない」と書かれたのぼり旗を立て、抗議。メンバーの上島啓さん(45)は「もっと大きな船を着けるための布石か。民間の空港や港湾は島民の生命線。軍事利用しないでほしい」と抗議した。

 ミサイル艇しらたかに向かい、抗議ののぼりを立てる市民団体=20日、瀬戸内町古仁屋

ミサイル艇しらたかに向かい、抗議ののぼりを立てる市民団体=20日、瀬戸内町古仁屋