生活に合わせた働き方模索 子育て中の女性ら70人が来場 奄美市名瀬

2018年11月24日

地域

子育て中の女性と企業のマッチングセミナー「ジョブカフェ」。初開催で約70人が来場した=23日、奄美市名瀬

子育て中の女性と企業のマッチングセミナー「ジョブカフェ」。初開催で約70人が来場した=23日、奄美市名瀬

 子育て中の女性と企業を結び付けるマッチングセミナー「ジョブカフェ」(奄美市主催)が23日、奄美市名瀬の県立奄美図書館4階研修室であった。市内外の10事業所がブースを設置し、仕事内容や雇用条件を説明。奄美大島の20~40代の女性を中心に約70人が来場し、講演や各事業所の採用担当者との交流会を通して、それぞれの生活に合わせた働き方を模索した。

 

 奄美市の「働きながら子育てしやすい環境づくり事業」と「男女共同参画交流会事業」の一環で初開催。出産育児で仕事を離れ再就職を望む女性の支援と、島内企業の人材不足解消を目指す。今回は介護や医療、飲食、小売店などの事業所が営業や事務などの職種で人材を募集した。

 

 交流会参加者は約40人。3グループに分かれて事業所と交流した後、各事業所のブースで採用担当者と個別に雇用形態や勤務内容などを話し合った。参加者は「子どもが急に熱を出したときに休めるのか」「在宅での勤務はあるか」などと事業所側に質問していた。

 

 町田酒造㈱(龍郷町)の中村安久社長の講演もあった。「人材確保に備えろ!」をテーマに同社社員に対し、多様な働き方を支援する取り組みを紹介した。

 

 元作業療法士で2児の母という奄美市名瀬の正親望さん(29)は「子育てしながら働ける職場を探しにきた。職種はこだわっていないが短時間勤務できる仕事がいい。いろいろな職場の実情を、担当者に直接聞けてよかった」と話した。