県奄美パーク 入館者250万人突破

2020年02月25日

地域

250万人目の入館者となった吉住さん(右)と宮崎園長=24日、奄美市笠利町の県奄美パーク

250万人目の入館者となった吉住さん(右)と宮崎園長=24日、奄美市笠利町の県奄美パーク

 奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)の入館者数が24日、250万人を突破した。館内エントランスホールで達成記念セレモニーがあり、250万人目の入館者に大島紬柄で装飾された記念証とタンブラー、田中一村カレンダーなどが贈られた。

 

 奄美パークは奄美群島の観光拠点施設として整備され、2001年9月に開館。群島の自然や文化を展示で紹介し、各種交流行事などが開かれる「奄美の郷」と奄美の自然を描き続けた画伯の作品が並ぶ「田中一村記念美術館」がある。

 

 年間の入館者数は開館初年度が約17万人、02、03年度は20万人以上を記録したものの、04年度以降は10万人前後で推移。累計では07年1月に100万人、16年1月に200万人をそれぞれ突破した。

 

 250万人目の入館者は神奈川県在住の吉住幸子さん(84)。同日、奄美市名瀬に入港したクルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」で初めて来島し、友人ら8人と参加した北部観光ツアーの一環で訪れた。

 

 記念品を受け取った吉住さんは「『入館何人目記念』と新聞などで目にすることはあったが、まさか自分がなるとは思わず驚いた。海など自然が素晴らしい奄美を満喫し、独特な文化にも触れたい」と話した。

 

 宮崎園長は「世界自然遺産再挑戦の年に入館者数の節目を迎えたことは感慨深い。より質の高い企画や展示を充実させ、奄美の貴重な自然、文化を世界に発信していきたい」と語った。