自覚と責任忘れずに/「奄美猫部」適正飼育を啓発

2014年09月25日

地域

久野さんと愛猫のハナコ(メス、推定8歳)=23日、奄美市名瀬

久野さんと愛猫のハナコ(メス、推定8歳)=23日、奄美市名瀬

 「奄美をネコも野生動物も人も住みよい島にしよう」―。そんなキャッチフレーズを掲げた部活動がある。猫好きの人たちが集まって7月に始動した「奄美猫部」だ。野良猫やノネコ(野生化した猫)のトラブルが後を絶たない中、人と野生動物が共生できる社会を目指そうと適正飼育の必要性を訴える。部長の久野優子さん(40)=奄美市名瀬=に飼い方のポイントを聞いた。

■市役所、役場に登録する■
 奄美大島と徳之島の各市町村は、飼い主と飼育している猫の登録を義務付ける「飼い猫の適正飼養及び管理に関する条例」を施行している。猫の野生化や放し飼いを防止することが狙い。1匹当たり500円の登録料が必要だ。
 対象は生後90日以上の猫。奄美市は飼い猫以外の猫への餌やりも禁じている。名前や登録番号、飼い主の連絡先を記した首輪や迷子札をつけることも有効だ。
■家の中で飼う■
 飼い猫が野外で子どもをつくることで野良猫が増え、トラブルを起こしてしまうことは多い。病気の感染や交通事故を防げることも室内飼いのメリット。爪とぎ対策など工夫すれば快適に過ごすことができる。
 猫はきれい好きな動物。部屋に専用のトイレを置いてこまめな掃除を心掛けよう。