親子でマダ汁づくり講習会

2018年11月18日

地域

講師に教わりながらアオリイカを切る児童=17日、龍郷町りゅうがく館

講師に教わりながらアオリイカを切る児童=17日、龍郷町りゅうがく館

 大島地域かごしまの〝食〟交流推進協議会などが主催する奄美の伝統料理講習会が17日、龍郷町りゅうがく館であった。町内の小学生と保護者ら29人が参加。イカ墨を使った奄美の代表的な郷土料理「マダ汁」など、地場産の水産物や野菜をふんだんに使った3品に挑戦した。

 

 講習会は、県が2015年に制定した「かごしまの味」を普及、継承する「しまま~さんもん応援団」の活動の一環。17年度に始まり2年目。各市町村を巡回して奄美から選ばれた「かごしまの味」10品目の実習を行い、地産地消と地場産野菜の利用促進を呼び掛けている。

 

 この日は龍郷町生活研究グループの会員5人が講師を担当。奄美大島産のミズイカ(アオリイカ)と地元直売所から仕入れたマコモダケ、たんかん濃縮ジュースを使って▽マダ汁▽マコモダケの炊き込みご飯▽たんかんゼリー―の3品の調理に取り組んだ。

 

 児童らは講師に教わりながら大きなミズイカの切り分けに挑戦。透明の骨や鋭いくちばしに驚きながら真剣な表情で包丁を扱っていた。

 

 初めて包丁を使ったという大勝小3年の牧畑麒麟君(9)は「イカは家や学校の給食でもよく食べる。料理するのは楽しい。家でもやってみたい」と笑顔で話していた。