須古集落で現地調査 駒澤大地理学科

2019年07月03日

地域

集落の課題などを話し合う住民と学生=6月29日、宇検村須古

集落の課題などを話し合う住民と学生=6月29日、宇検村須古

 駒澤大学地理学科(東京)の学生たちが6月27日、奄美大島に来島。宇検村で地域文化調査(フィールドワーク)に取り組んでいる。29日は同村須古(重山豊親区長)で集落点検を実施。世代間交流について意見交換した。

 

 地理学科の来島は17回目。須山聡教授のゼミを受講する3年生19人と引率の教諭、大学院生も同行した。

 

 須古集落は6月末現在、人口185人、世帯数140。障がい者支援施設・滝の園もあり、村内14集落で3番目に人口が多い。学生たちはこの日午前、集落を歩き、住民の話を聞いて地図を作成。過去と現在を比較した。

 

 午後からは意見交換。住民から「世代間交流が課題」との声があった。若い人たちと高齢者の交流がなかなか進まないという。「伝統行事だけでは交流は進まない」「卒業式や入学式のお祝いを利用して交流してはどうか」との指摘、提言があった。

 

 地理学科3年の愛須七海さん(20)は「集落の人の意見と自分が調査した内容が一致したときに集落点検の面白さ、やりがいを感じた」と話した。学生たちは3日、帰京する。