2時間でドラム缶6個分 海水浴場などで漂着油回収 喜界町

2018年02月11日

地域

漂着油が絡んだ漁網を回収する参加者=9日、喜界町のスギラビーチ

漂着油が絡んだ漁網を回収する参加者=9日、喜界町のスギラビーチ

 奄美群島各地の海岸で黒い漂着油が確認されている問題で、県や喜界町などは9日、住民や観光客が訪れる同町のスギラビーチと池治海水浴場で回収作業を行った。約20人が参加。約2時間の作業で回収された油はドラム缶6個分に達した。

 

 参加者は県が示したマニュアルに従い、バケツなどを手に、砂浜や岩場についた油の回収作業に汗を流した。回収された油は、町内で一時保管される。

 

 同町では、回収作業を実施した2海浜を含めて12カ所で油の漂着が確認されている。町企画観光課の富充弘課長は「海は一番の観光資源。生物への影響も考えられるので、他の漂着ゴミも併せて今後注視しながら清掃活動をしていかなければならない」と話した。町などは「海岸では足元に気をつけて、漂着油を見つけても拾ったり触ったりしないで」と呼び掛けている。