多世代交流きっかけに 住民講師の夏休み体験教室好評 瀬戸内町

地域の高校生から応援団の演舞を学ぶ小学生=26日、瀬戸内町きゅら島交流館

地域の高校生から応援団の演舞を学ぶ小学生=26日、瀬戸内町きゅら島交流館

 夏休み期間を通して開催されている瀬戸内町の小学生を対象とした体験教室「でぃ!ゆらおうでぃ!」が好評だ。7月22日から週3回ペースで開催しているが、毎回定員を上回る35~40人が参加。地域住民がゲスト(講師役)となって伝統文化や体づくり、ものづくりを指導した。子どもたちは普段学校ではできない貴重な体験を得られたほか、多世代交流のきっかけにもつながった。29日まで。

 

 独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」の交付を受けて同町の民間団体Smile Sunny Kids(脇田久美代表)が初開催した。教室は▽輪づくり(月曜)▽体づくり(水曜)▽物づくり(木曜)―の3分野に分けて実施。地域の高校生―高齢者延べ100人以上がゲストとして関わり、八月踊り、空手道、英会話、身近にある物を使った装飾品作りなどを教えた。

 

 19日は嘉鉄集落の住民4人がゲスト。「てぃ(手)」「わた(おなか)」「うなぐ(女性)」「いんが(男性)」など普段使える方言を指導。参加した宮里勇輝君(10)=古仁屋小4年=は「方言は全く知らなかったが、今回『まり(尻)』『うがみんしょうら(こんにちは)』などを覚えた。使ってみたい」と張り切っていた。

 

 ゲストにとっても同教室は、地域の子どもたちと関わりを持ついい機会となったようだ。応援団の演舞を指導した地元の県立古仁屋高校3年応援団長の田原葉亮さん(17)は「地域でも知らない小学生がいる。今回仲良くなったので、次に町で会ったら声掛けできる。高校生のことも知ってもらえてよかった」と充実感を語った。

 

 スタッフの一員として教室に関わった興佳絵さんは「子どもたちにとって私は、町で見掛けたことがある人ぐらいの印象だったと思う。今回関わることができ、地域の子どもたちが身近な存在になった。大きな財産。今後も日常的に関われたらいいなあと思う」と笑顔。英会話を教えた玉西聡子さんは「子どもたちの視野が広がるすごくいい取り組みだと思う。子どもたちが問題にぶつかったとき、周りの人が救いになる」と話した。

 

 脇田代表は「各活動が子どもたちにとって、自分の殻を破る、地域の人とつながるきっかけになればと願って開催した。関わっていただいた地域の方にはありがたい気持ち。今後も続けていければ」と声を弾ませた。