「イート」ポイント事業苦境 店「煩雑」 客「拡大を」 奄美群島

「Go To イート」のポイント付与サービスを提供する「ぐるなび」=17日、奄美市

「Go To イート」のポイント付与サービスを提供する「ぐるなび」(右)=17日、奄美市

カラー)GoToイートポイント事業苦境・接写写真 国が飲食店を支援する「Go To イート」キャンペーンのうち、オンライン予約のポイント事業が、奄美群島では低迷している。特定のウェブサイトから予約・来店すれば、次回から使えるポイントが付与される事業。1人1回最大1000ポイント(1000円分)とお得だが、利用者、対象店舗とも反応が鈍い。プレミアム付食事券との併用も可能なだけに、制度の普及に期待が高まる。

 

 「Go To イート」は新型コロナウイルスの影響で打撃を受ける飲食店を支援する農水省の事業。25%お得になるプレミアム付食事券発行と、ウェブ予約で次回飲食から最大1000円分お得になるポイント付与の二本立て。

 

 食事券販売の事業委託を受けた鹿児島商工会議所は15日から券販売を始めたところ、奄美大島商工会議所でも第一弾が売り切れ目前となるなど好調な出だし。一方、ポイント事業の方は、まだあまり知られていない。

 

 ポイント事業は、スマホやパソコンのインターネット環境が必要。国に採択された13社のオンライン予約サイトの中から予約すると、ランチで1人1回500ポイント(500円分)、ディナーで1人1回1000ポイント(1000円分)が付与され、次回からたまったポイントを支払い金額から割り引かれる。(来年3月末まで)

 

 店舗が参加するには、各ウェブ事業社に登録が必要。基本手数料は無料だが、来店があった際に送客手数料が発生。「ぐるなび」ではランチ1人50円、ディナー1人200円を、店側がぐるなびに支払う=イラスト。18日現在、ぐるなびでの「イート」対象店の登録はまだない。

 

 飲食店関係者によると、「イート」食事券の対象店舗となるだけも、感染症対策の徹底や、似たような商品券が多く「煩雑」との声が上がっている。また本土では、ポイント分より低い値段で飲食し、ポイントを稼ぐ「錬金術」が問題となったこともあり、店側の反応は鈍いという。

 

 一方で、「対象店舗が増えるならぜひ使いたい」(奄美市40代女性)「制度をもっとわかりやすく説明してほしい」(奄美市40代女性)との声もある。

 「ぐるなび」代理店の合同会社ティダプランナー=奄美市名瀬=の山田洋昌さんは「屋仁川で飲むにも、奄美ではまだウェブ予約があまり定着していない。これを機に普及できれば」と話している。