「サービス拡充し航路継続を」 4回寄港、76人が利用 奄美―屋久島就航から1カ月

就航第1便で屋久島に降り立つ奄美からの乗船客=3月5日、宮之浦港

就航第1便で屋久島に降り立つ奄美からの乗船客=3月5日、宮之浦港

 奄美市の名瀬港と屋久島町の宮之浦港を結ぶ新航路の試験運航開始から1カ月が経過した。運航するマルエーフェリー㈱によると、3月5日から計4回宮之浦に寄港し、利用客数は計76人。同社総務部は「出だしとしては十分。サービスを拡充して航路継続を目指したい」としている。

 試験運航は同社がフェリー波之上(8072㌧、旅客定員707人)で3月4日にスタート。4日に1回の上り便で名瀬から宮之浦港に寄港している。当初は「宮之浦寄港の10日前までに20人以上の予約がある場合」の条件付きだったが、4月から「4日前までに2人以上」に緩和された。

 条件緩和は、想定よりツアー客が少なく、個人グループの予約が多かった現状に即した対応。同社総務部は今後の課題に▽ツアー客の増加▽屋久島での早朝客受け入れ態勢拡充―を挙げ、「宮之浦港近くのホテルの協力で、早朝のチェックインや、宿泊客以外の入浴、朝食のサービスが可能になった。今後も屋久島側とタッグを組み、顧客ニーズを踏まえたツアー拡充を狙う」と課題克服へ意欲を示した。

 同社によると、4月(4日現在)は、5日から17日までの4回は条件をクリアして寄港が決定。21日以降も予約が見込まれ、今月は予約が1人だった1日を除く全便が宮之浦に寄港する予定だという。

 奄美大島観光協会の越間得晴会長は「屋久島の観光PRは従来、本土向けが多かったが、これからは奄美、沖縄の観光客向けの周知も必要。奄美と屋久島の似た所や異なる点とそれぞれの特長を研究してPRにつなげたい」と展望を述べた。

 奄美―屋久島航路は今年夏に世界自然遺産登録が見込まれる奄美群島の観光客増加を見据えた取り組み。登録が実現すれば沖縄、奄美、屋久島と三つの自然遺産を船で巡ることができるルートになると期待されている。