「平和な奄美を」「活性化へ期待」/地元反応、自衛隊配備計画

部隊配備反対を訴えこぶしを突き上げる反対集会の参加者

部隊配備反対を訴えこぶしを突き上げる反対集会の参加者

 防衛省の奄美大島への陸上自衛隊の警備部隊配備に関連し、武田良太防衛副大臣が奄美市と瀬戸内町を訪れて両市町への配備計画を明らかにした12日、配備に反対する市民グループが奄美市役所前で集会を開き、「自衛隊誘致を勝手に決めるな」「平和な奄美に自衛隊はいらない」などと抗議の声を上げた。一方、部隊の誘致推進に取り組んできた奄美市議会の議員有志は庁舎玄関で武田副大臣を出迎えるなど歓迎。「隊員や家族が島に住むことで人口減への歯止めにもなる」と、活性化への期待も聞かれた。
 反対集会を開いたのは「集団的自衛権行使と戦争のための自衛隊誘致に反対する奄美ネットワーク」(大津幸夫代表)。約50人が参加した。主催者あいさつで、関誠之奄美市議は「(奄美への部隊配備で)米軍との相互乗り入れを基調とした米海兵隊との合同演習も懸念される。自衛隊はいいが米軍はだめ、は通用せず、地域振興や災害派遣への期待が的外れになることは間違いない」と指摘した。
 反対集会が行われる中、武田副大臣は午後3時20分ごろ市役所に到着。陳情などの誘致活動を進めてきた「自衛隊を誘致する奄美市議会有志の会」(伊東隆吉会長)会員らが庁舎玄関で花束を手渡し、握手を交わして歓迎した。
 同日夕、武田副大臣は瀬戸内町でも部隊配備の具体案を説明。これを受け同町議会の安和弘議長は「町一体での誘致活動が実った。町民への理解も得られている。災害時の対応迅速化や、人口増による経済効果にも期待したい」と述べた。

誘致推進議員らの歓迎を受ける武田副大臣=12日、奄美市

誘致推進議員らの歓迎を受ける武田副大臣=12日、奄美市