「春一番」の高値取引に期待 徳之島、赤土新バレイショ出発式

頑張ろう三唱で目標達成を誓った参加者=30日、徳之島町亀津

頑張ろう三唱で目標達成を誓った参加者=30日、徳之島町亀津

 徳之島の2021年産赤土新バレイショ「春一番」の出発式が30日、徳之島町の農協会館であった。JAあまみの徳之島、天城両事業本部の今期の共販計画は出荷量8641トン、販売額15億5500万円。出発式に詰め掛けた生産者らは高単価での取引に期待を寄せ、「定時・定量・定質」出荷の厳守と産地振興へ気持ちを新たにした。

 

 出発式は「徳之島地域赤土新バレイショ『春一番』連絡協議会」とJA徳之島、天城両事業本部が共催。生産農家とJA、行政、市場関係者ら約100人が参加した。

 

 20年産は発芽不良やそうか病などの影響で、両事業本部の合計出荷量は前年実績比3500トン減の6324トンと大幅に減少。販売額も2億3000万円減の11億900万円にとどまった。

 

 21年産は植え付け時期の干ばつで発芽が遅れ、昨年12月の長雨による日照不足で小玉傾向。本格的な出荷は2月中旬以降を予定している。共販計画は▽徳之島事業本部が収穫面積281ヘクタール、出荷量5066トン(前期実績326ヘクタール、3737トン)▽天城事業本部が同180ヘクタール、3575トン(同195ヘクタール、2587トン)。

 

 JA徳之島事業本部の平山正也統括理事は「バレイショはサトウキビに次ぐ作物。品質を高めるためドローンを活用した防除を進めており、皆さんも一緒になって病気対策を進めてほしい」とあいさつ。春一番連絡協の満宏樹会長は「きちんと管理して単収を上げ、出荷量1万トン、販売額20億円を目標に頑張ろう」と呼び掛けた。

 

 JA県経済連の関係者は情勢報告で、北海道など他産地の出荷量が減少している現状を説明。関東、中京地区の市場関係者も「新型コロナウイルスによる消費者の買い物機会の減少から、長期保存が可能なバレイショの需要が高まっている。最後の一つまで皆さんの納得いく価格で販売する決意」と強調した。

 

 参加者の代表がテープカットを行い、全員で「頑張ろう」を三唱して目標達成を誓った。