キビ収量は当初比横ばい/糖度は12度台と低迷/沖永良部・与論

キビの搬入・製糖作業が行われている与論島製糖㈱与論事業所=7日、与論町

キビの搬入・製糖作業が行われている与論島製糖㈱与論事業所=7日、与論町

 沖永良部さとうきび生産対策本部と、与論島製糖㈱与論事業所は12日までに、2017年産サトウキビの1月末現在生産見込み量を発表した。沖永良部島約8万3千㌧、与論島約2万5千㌧でいずれも当初見込みからは横ばい。一方、キビの平均糖度は両島とも12度台で、収穫期に入った後も伸び悩んでいる。

 

 沖永良部島の南栄糖業㈱は今期操業を昨年12月10日に開始。1月末現在の原料糖度は平均12・4度。過去30年で特に高水準だった前年同期(14・5度)と比べて2度以上低く、基準糖度帯(13・1~14・3度)に達していない。

 

 生産対策本部の宮山一輝事務局長は「糖度の低迷は主に昨年の台風による潮風害の影響。収穫期に入った後も雨の日が多く、キビが乾燥しないため糖度があまり上昇していない」と話した。

 

 悪天候の影響で機械収穫が進まず、3月末終了を見込んでいた当初計画から12日ほど作業が遅れている。1月末現在の10㌃当たり収量(単収)は5・1㌧(前期実績6・1㌧)。

 

 与論島製糖は昨年12月15日に25年ぶりの年内操業をスタート。1月末現在の平均糖度は12・5度。前年同期比で約2度低いが、2月2日以降は13度台で推移し、徐々に上がっている。農家が手刈りでの収穫作業に奮闘しているが、当初計画(3月17日製糖完了)から数日の遅れが生じている。

 

 同社与論事業所の光富広次長は「今期は糖度の低迷もある程度は覚悟した上で年内操業に踏み切っている。農家の皆さんには来期の増産に向け、春植えの推進にも力を入れてほしい」と語った。