キビ春植え100㌶達成へ 富国製糖で出発式

春植え面積の確保へ向け気勢を上げる参加者=20日、奄美市笠利町の富国製糖

春植え面積の確保へ向け気勢を上げる参加者=20日、奄美市笠利町の富国製糖

 奄美市笠利町の富国製糖㈱奄美事業所(有村成生社長、勢幸一所長)で20日、サトウキビの春植え推進出発式があった。春植え推進期間は2月1日から3月末までの2カ月間。目標面積は100㌶(奄美市91㌶、龍郷町9㌶)。2017年産(17―18年産)キビの生産見込み量が製糖開始当初の2万6千㌧から2万7500㌧へ上方修正されたことも報告され、参加者は来期以降の増産にもつなげようと、春植えの目標達成へ産地一体の取り組みを確認し、頑張ろう三唱で気勢を上げた。

 

 同社によると、今期生産見込み量は前期比で約300㌧減を見込んでいるが、キビの生育状況が予想よりも良いことから、さらに増える可能性もあるという。

 

 2月17日現在の原料搬入量は1万2078㌧で、進捗率は43・9%。収穫作業が順調に推移している一方、平均甘しゃ糖度は13・17度(前期比1・02度減)で、基準糖度帯の下限となる13・1度以上のキビは全体の57・35%にとどまるなど低調に推移している。

 

 出発式には同社やJA、行政関係者などが出席し、朝山毅奄美市長や竹田泰典龍郷町長(代読)、県大島支庁農政普及課の宝正己課長らが来賓あいさつした。

 

 勢所長は「生産者手取り価格は、トン当たり2万1225円で前年より1485円低い。糖度に比例しているような状況」と説明。糖度の低迷については、昨年の台風被害による葉の裂傷などが響いたと報告し、「例年は2月から3月にかけて糖度上昇が見られるが、今期については例年のような大きな糖度上昇は期待できないのでは」と厳しい見方を示した。

 

 その上で、「今期の春植え目標達成で、来年以降の収穫面積確保につなげてほしい」と、関係者の奮起を求めた。