コロナで忘・新年会中止 奄美の企業など

例年であれば、年末年始は多くの忘・新年会の参加者らでにぎわう屋仁川通り=奄美市名瀬(資料写真)

例年であれば、年末年始は多くの忘・新年会の参加者らでにぎわう屋仁川通り=奄美市名瀬(資料写真)

 国内で新型コロナウイルス感染症拡大の「第3波」が鮮明になる中、奄美でも今年の忘年会や来年の新年会を中止する企業や団体が増えている。集宴会施設を備えたホテルや、2次会にも利用される飲食店の関係者からは「本来なら年末年始は1番の書き入れ時だが、今年は団体の予約が非常に少ない」と嘆く声が聞かれる。

 

 東京商工リサーチが19日に発表した「忘・新年会に関する企業アンケート」によると、有効回答約1万社のうち忘年会や新年会を「開催しない予定」と回答した企業は全体の87・8%。都道府県別でみると、鹿児島県は94社のうち75社(79・8%)が「開催しない予定」、19社(20・2%)が「開催予定」と答えた。

 

 奄美の企業などの職場でも忘・新年会を自粛する動きが広がっている。奄美市の名瀬徳洲会病院は、病院スタッフら毎年200人程度が参加していた忘年会を今年は中止。竹山建設(本社、奄美市)も、例年はグループ会社の社員ら130~140人集まるという新年会の中止を決めた。南海日日新聞社も今年は忘年会を行わない方針。

 

 奄美市総務課職員係によると、奄美市は毎年、各課判断で忘年会や新年会をしており今年も同様。職員係の担当者は「市として職員に忘年会などの自粛は要請していないが、すでに配布している職員の行動指針の中に、飲食面を含む感染症対策の記載がある。職員それぞれが指針に基づき適切に行動するものと理解している」と述べた。

 

 県大島支庁も奄美市とおおむね同様。陸上自衛隊奄美駐屯地・奄美警備隊第1科広報班は「今年は年末行事の餅つきも中止にしており、自衛隊としての忘年会や新年会なども行われない」と回答した。

 

 こうした状況に飲食業関係者からは嘆き節が聞かれる。奄美市内のあるホテルの担当者は「忘年会、新年会の予約状況は、この時期としては例年の約10分の1。大変厳しいです」と明かした。

 

 奄美市の飲食街・屋仁川の約90店舗が加盟する奄美市社交飲食業組合の伊東隆吉理事長は「どの店も数人規模の予約はあっても、大人数での団体予約はほとんど入らない。1次会がなければ当然2次会、3次会もないためスナックなどへの影響も大きい。年末年始は本来、稼ぎ時なのだが」とため息をついた。