スマート農業で効率化提案 鹿大、先端農業セミナー 徳之島

スマート農業による作業効率化を提案した鹿大主催の先端農業セミナー=13日、徳之島町亀津

スマート農業による作業効率化を提案した鹿大主催の先端農業セミナー=13日、徳之島町亀津

 【徳之島総局】国立大学法人鹿児島大学は13日、2018年度から徳之島で取り組んでいる「サトウキビ農業の先端農業実証プロジェクト」の推進に向けたセミナーを、徳之島町の県大島支庁徳之島事務所で開いた。衛星画像によるほ場調査や気象観測機器(フィールドサーバー)の専門家が講演。気象データや衛星画像などを集積して、スマート農業による作業の効率化の可能性を提案した。

 

 同プロジェクトは南九州・南西諸島域の地域課題を発掘・集約して研究テーマ化し、地域企業の研究開発支援(オープン実証ラボ)の一環で行うモデル事業。3月から徳之島3町のほ場にフィールドサーバーを設置し、21年度までの4カ年度で気温、湿度、風速、地温などの気象データと人工衛星画像で得られた生育状況データを分析、島内全域のキビ生育状況を把握する手法の開発を目指している。

 

 セミナーには島内外の糖業関係者ら約30人が参加。鹿児島大学農学部の神田英司准教授と㈱ドリームワンカゴシマの五百路(いほじ)裕之社長が講演した。

 

 神田准教授は植生の分布状況を確認できる衛星画像から、夏植えほ場の特定や収穫期の刈り取り状況を把握するメリットを解説。「ほ場データを組み合わせることで、状況把握の精度が上がる」と述べた。

 

 五百路社長は同プロジェクトのほか、お茶栽培や土壌分析など県内でのフィールドサーバー活用事例を紹介。導入効果として▽光合成の分析▽積算温度による生育予測▽画像による収穫適期判断―などを挙げ、スマート農業の有効性を訴えた。