中国の作家・許知遠さん来島 龍郷町

明治維新をテーマに西郷隆盛の足跡を追った作家の許知遠さん(右)=24日、龍郷町龍郷

明治維新をテーマに西郷隆盛の足跡を追った作家の許知遠さん(右)=24日、龍郷町龍郷

 中国の作家・許知遠さんらテレビクルー10人が24日、番組撮影のために龍郷町を訪れた。日本の明治維新をテーマに、史跡巡りや地元住民との対話から当時の人々の価値観の変化などを探っている。同町で西郷隆盛ゆかりの地を巡った許さんは「薩摩藩士らは辛亥革命にも影響を与えたといわれる。奄美に流された西郷さんがどのように孤独と戦い、人々のことを理解し、奄美からパワーをもらったのかとても興味深い」と語った。

 

 番組は中国のTencent騰訊社が運営するオンライン動画配信サイト「騰訊視頻」内で許さんが2016年から進行役を務める対談式のドキュメンタリー。今回は特別版の6回連続シリーズで、明治維新の一連の流れを追ってこれまでに東京や神奈川、宮城、静岡など日本全国で撮影を行っている。

 

 この日は志塾・西郷塾の伊勢勝義さん(64)の案内で、西郷が奄美大島に潜居した際住んでいた龍家本家跡や龍郷集落などを見学した。許さんは西郷の生活の様子と島の人々へ与えた影響、奄美で生まれた子どもたちについてや、現代の奄美と鹿児島県本土との心理的な隔たり、文化の違いなどについて次々と質問。

 

 「奄美は琉球と薩摩という異なる文化の境であり、薩摩藩は日本の端でもある。中央から離れた人間の複雑な心境について興味がある」などと語り、考察を深めていた。

 

 番組は騰訊視頻で近く配信開始予定。(中国語のみ)