共生タンカンPR クロウサギ食害農家が準備

徳之島町の職員からクロウサギと共に育ったタンカンを受け取る徳之島高校の生徒(前列右)=1日

徳之島町の職員からクロウサギと共に育ったタンカンを受け取る徳之島高校の生徒(前列右)=1日

   【徳之島総局】徳之島地区自然保護協議会(美延治郷会長)と徳之島町は1日、国の特別天然記念物アマミノクロウサギと共に育ったタンカンをPRするため、徳之島高校体育館で同校生徒と教職員計310人へタンカンをプレゼントした。生徒らは島内のタンカン生産の現状に理解を深め、PRに一役買うことを誓った。

 

 徳之島のタンカン生産の9割以上を占める徳之島町によると、クロウサギによる食害は2017年度に初めて確認された。現在、町内7戸のほ場で被害があり、クロウサギとの共生に向けて園地や樹木の周囲に保護柵を設置するなど対策を進めている。

 

 昨年11月に同協議会が主催したクロウサギと仲良くなるモニターツアーのポスターを同校の生徒が制作したことから、ツアーへの協力とクロウサギと共生して育ったタンカンを知ってもらおうと贈呈を企画。クロウサギの食害被害がある7戸のうち5戸の農家から、約310キロのタンカンを準備した。

 

 同校体育館で贈呈式があり、同協議会の政武文副会長と町企画課の村上和代課長がクロウサギによるタンカン食害の現状などを説明。生徒へ「一人一人がこの徳之島の観光大使となり、世界に誇れる徳之島の魅力とおいしい特産品をどんどんPRしていただきたい」などと期待を寄せた。

 

 生徒を代表して3年生の大勝彩香さん(18)は「卒業後は看護師になるため、鹿児島市の看護学校に進学する。島を離れたら、島の物産を広く紹介して観光大使になれるよう頑張る」と話した。