喜界の白ゴマ大打撃 台風19号被害

台風19号の暴風で倒伏し、大きなダメージを受けた喜界町の白ゴマ=22日午前、同町荒木

台風19号の暴風で倒伏し、大きなダメージを受けた喜界町の白ゴマ=22日午前、同町荒木

  台風19号の接近で、奄美群島北部を中心に農作物も被害を受けた。奄美大島と喜界島では基幹作物サトウキビの倒伏や折損、葉の裂傷被害が確認され、両島の製糖会社は今期産キビについて、7月1日現在の収穫量見込みから7~9%の減収を予想している。一方、収穫期を迎えた喜界島の白ゴマは、生産量の50%減が見込まれるなど大きな打撃を受けた。品質へのダメージも予想され、被害は深刻だ。

 

 サトウキビの収穫見込み量について、奄美市笠利町の富国製糖奄美事業所が7月1日現在の2万4565トンから2210トン(9%)減、喜界町の生和糖業が7万8054トンから5464トン(7%)減を予想している。

 

 両社の調査によると、ほぼ全てのほ場で倒伏と葉部裂傷が発生。吹き返しによる折損被害も各地で確認されている。生和糖業によると、夏植えは梢頭部、春植えや株出しは中央部の折損が散見されたという。

 

 潮風害について、富国製糖奄美事業所は「事業所内の雨量計で、21日午前6時からの24時間に314ミリの雨を計測した。それほど心配していない」と説明。生和糖業は「まだ強風域内にあった22日の朝は、雨がほとんど降らなかったため、島内の南西部では潮風害発生もあり得る」と懸念している。

 

 サトウキビは生育の最盛期であることから、両社とも「品質への影響は低く、今後の回復も十分に期待できる」としており、登熟期を迎える秋以降の台風襲来を警戒している。

 

 喜界町の特産農作物である白ゴマは暴風で倒伏や潮風害を被った。町農業振興課によると、生産見込み量は6月の約90トンから45トン前後へと半減する見通し。

 

 同町産の白ゴマは2017年産も豪雨災害で21トンと低迷。同課の担当者は「19号以前の台風は、喜界島への接近もほとんどなく順調に生育していた。昨年産から大きな回復を期待していただけに残念」と落胆。「生産量だけでなく品質の低下も懸念される。これ以上、質や量の低下がないよう祈るばかり」と話した。