大島地区子牛価、60万円割れ  外食向け動き鈍く、9月再ダウン

 JA県経済連肉用牛事業部肉用牛課奄美市駐在は29日までに、9月大島地区子牛競り市速報を発表した。奄美6市場の平均価格(税抜き)は前回比1万5997円安の58万4061円となり、60万円台を割り込んだ。同駐在は「(新型コロナウイルス感染拡大に伴う)緊急事態宣言後、下位等級がスーパーや量販店などで消費活動が少しずつ増えている半面、外食向けの上位等級の動きが鈍く、軟調な相場となった」としている。

 

 入場、売却とも1684頭。平均価格は雌52万77円、去勢62万5920円。前回と比べて雌は2万8311円、去勢は1万257円それぞれ下がった。最高は雌95万円、去勢95万9000円。総売上額は9億8355万8000円だった。

 

 奄美6市場の平均価格は5月に51万円に下落。7月には60万円台に戻したが、再び割り込んだ。前年9月競り市(70万1126円)と比較すると、11万7065円安となった。

 

 市場別の平均価格は笠利の59万9367円を筆頭に徳之島、沖永良部、瀬戸内、与論、喜界の順。購買者の評価指標であるキロ単価は沖永良部の2222円が最も高く、徳之島、瀬戸内、笠利、喜界、与論の順。出荷日齢は沖永良部257・4日、徳之島258日、瀬戸内、笠利、喜界272日、与論278日だった。

 

 今回の競り市は7月に与論町で新型コロナの感染が拡大したことを受け、与論は開催を9月18日に延期。また台風9、10号の影響で通常2日間の徳之島を1日開催へ変更、瀬戸内、笠利を19日、喜界を20日にそれぞれ日程変更した。

 

 同駐在は「前回に比べて繁殖雌牛の導入の動きが落ち着いてきたため、雌の下げ幅が大きくなった。商品性の高い子牛は延期した日程の中でも高く販売することができていた」と分析。また「子牛の肩付きについては日常管理に気を付けることで改善できる部分もあり、実践して有利販売につなげて」と商品性の向上に努めるよう生産者に求めている。