大島紬 自分らしく楽しむ 紙上ファッションショー

 新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年は世界的にも、私たちの身の回りでも、大きな変化の年となりました。イベントや祭りが中止、延期となる中、テレワークの推進やテレビ会議システムを使った催事といった「ニューノーマル」の新しい日常も始まっています。南海日日新聞社は、紬の日実行委員会と協力して紙面で大島紬のファッションショーを開催します。さまざまな年齢、職業、国籍のモデルたちの姿から、自分らしく楽しむ大島紬の魅力が伝われば幸いです。

 

 離れていても、集まれなくても、私たち「シマンチュ」の心は一つ。今年のお正月はそれぞれが大島紬に身を包み、古里の歴史や文化に触れてみませんか。

 

豊島さん(右)と三浦さん

豊島さん(右)と三浦さん

 ◇豊島光流さん(17)

 

 大島北高情報処理科2年生。授業の一環で大島紬についてグループで研究している。

 重ね襟のフリルや大きな髪飾りを合わせたのがとてもかわいかった。大島紬は、昔からある伝統的な模様や見た目よりも軽いところが魅力。授業で着たことはあるが、今までは大島紬はあまり派手なイメージがなかった。印象が大きく変わったので成人式ではこんな風に着てみたい。

 底の高い草履は初めてで歩くのが大変だったけど、学校の中を大島紬を着て歩くのは新鮮で面白かった。とても貴重な経験になった。

 

 ◇三浦幸太さん(16)

 

 大島北高情報処理科2年生。普段はオンラインのシューティングゲームに熱中。チームを組み、懸賞付きの大会などにも出場している。

 

 昔のレトロな感じと今っぽい感じがマッチしていてかわいい。明るい色合いにしたいと思い、黄色い花柄の半襟を組み合わせた。大島紬は授業の着付け体験で着て以来。軽くて長時間でもつかれないし、見た目にもかわいいと思う。

 

 撮影は一生忘れられない思い出になった。これから大会やイベントの時には、流行の服装に大島紬を組み入れるなどの着こなしもしてみたい。

すずきさん(右)、サトウキビ農家の栄秋久さん

すずきさん(右)、サトウキビ農家の栄秋久さん

 

 ◇すずきあけみさん(60代)美術非常勤講師

 

 かしこまった場のものだと思っていた着物が、自由に布をまとう感覚で着られて感激。大島紬は気分に合わせていくらでも変化させられることに驚いた。ブラウスや装飾品、ハイヒールを合わせることで色合いや動きを楽しめるので、これからもいろいろな場に着ていきたい。

 

 撮影場所は自作の絵画の前。奄美の歴史に残る大島紬のたて糸、よこ糸がキャンバス全体に波打つように自由に広がり、海が夕陽に照らされる様子、六調や踊りの音が機織りのリズムにとけ込むようなイメージを表現した。自分なりの大島紬への思いを描いた作品なので一緒に撮影できてとてもうれしい。

 

◇ローズマリー・ホワイトさん(24)

 

 奄美市国際交流員で、2020年の紬美人。紬は普段、仕事で着ることが多い。

 

 古典的な柄、スタイルで着たのは初めてでとても楽しかった。自然に囲まれて撮影するのも面白かった。もっと日常的に友達と集まって着たりもしてみたい。

 

 大島紬の魅力は、歴史が深く、作るのに技術が必要なところ。

 21年は積極的に奄美のいろいろなところを回りたい。まだまだ知らないことがたくさんある。

 

ローズマリー・ホワイトさん(右)、里さん

ローズマリー・ホワイトさん(右)、里さん

 ◇里一帆さん(30)

 

 運動ジム受付兼トレーナー。4歳の子の母でもあり、子どもと一緒に着てみたい。

 白大島にレースやフリルなどで遊び心が加わって、より華やかになったと思う。大島紬の魅力は、自分を引き立ててくれるところと、代々大切に受け継がれるところ。母から紬を譲ってもらったときのように、私も自分の子に受け継いでいきたい。

 

 これからはもっと気軽に、カジュアルに、普段の生活でも着てみたい。紬ランチや飲み会が増えるとうれしい。2020年は「お家時間」が増えてインターネットに触れる機会が多かった。ネット配信でイベントなどがあれば楽しめると思う。本場奄美大島を一緒に盛り上げられたらうれしい。