大島紬、過去最少4千反割れ 「販売側へのアピール必要」 18年産実績

 本場奄美大島紬協同組合(前田豊成理事長)は3日までに、2018年度の検査統計をまとめた。17年4月~18年3月の大島紬生産反数は、前年度比369反減の3874反。年度当初目標(3900反)をわずかに下回り、年度統計で初めて4千反を割った。前田理事長は「全国的な着物文化の衰退と、職人の高齢化などによる自然減反」と分析。「販売側からの注文によるあつらえ品が下支えになっている状況。今後は産地から販売側へ積極的に発信する場を仕掛けたい」と語った。

 

 年度別の生産反数は統計が残る1970年度以降で72年度の29万9139反が最も多い。2016年度に初めて5千反を割り、以降10%程度の減少が続いている。

 

 18年度の内訳は経糸の密度を表す算別で15・5算が3041反、13算が833反。染色別は泥が1768反、泥アイが52反、草木泥が417反、化染が1637反。男女別は男物が325反、女物が3549反だった。

 

 同組合などで組織する本場奄美大島紬産地再生協議会は3月21~23日、東京・銀座で織元12社が集う大規模な展示即売会を実施。延べ来場者800人を数えた。前田理事長は「19年度に向け、問屋、機屋の意見を聞きながら産地自ら魅力を発信する機会をつくっていきたい」と述べた。