奄美チーム最高賞 竹原料に育苗ガチャ玉 「大地の力」全国コンペ

準グランプリを獲得した(右から)元井さんと渡さん=7日、東京大学本郷キャンパス

準グランプリを獲得した(右から)元井さんと渡さん=7日、東京大学本郷キャンパス

 農業の裾野拡大を目的とする「大地の力コンペ」最終選考会が7日、東京大学本郷キャンパス安田講堂であり、奄美市の異業種若手チームが提案した「Plants Planet Project」が社会人の部最高賞の準グランプリに選ばれ、賞金50万円を獲得した。ガチャマシーン(通称ガチャガチャ)対応の育苗カプセルを開発し、幅広い世代に農業に触れる機会を提供しようという企画・提案。カプセルの原料は土に還る竹。審査員から斬新さが高く評価された。

 

 企画制作は土産物販売業の元井庸介さん(島ガチャ本舗)。楠田哲さん(楠田ファーム)と金城よしのさん(ワイワイファーム)が農業アドバイザーを務め、渡武志さん(ハシットンマ・ワークス)がデザインを担当した。カプセル開発は鳥取県の素材開発会社と連携した。チーム名は、楽しいや面白いを意味する方言をもじったムズラ社。

 

 社会人の部最終選考会には5組が出場。元井さん(35)と渡さん(40)も登壇し、プロジェクトの目的や意義を発表した。

 

 元井さんは黒糖やガジャ豆などをカプセルに詰め込んだガチャガチャお土産プロジェクトの展開者。3年前から植物分野にも広げようと構想し、異業種の仲間を巻き込んでコンペ応募にこぎ着けた。元井さんによると、島の畑で実証栽培にも取り組んだ。

 

 具体的には竹原料のカプセルに種子と培養土を詰め込んでおくことで、利用者はカプセルのまま発芽・育苗させ植え付けることができる。当然、ガチャガチャでの展開を念頭に開発した。

 

 コンペ社会人の部グランプリは該当なし。準グランプリが2点で、もう1点は食用コオロギファームの提案だった。審査委員長の納口るり子さん(女性未来農業創造研究会代表理事)は「いずれも斬新でユニークなプロジェクト。もう少し展開を見てみたい」と話した。

 

 元井さんと渡さんは準グランプリに「びっくりした」。その上で「農業者とのつながりを持ちたいと思っていた。今回の取り組みを今後の活動につなげたい」と語った。元井さんによると、今年夏には実用化を図る。さらにバガス(サトウキビの搾りかす)を原料にしたガチャガチャ用カプセルの開発も進めている。

 

 大地の力コンペは第2回で、若者や女性の取り組み発信を目的とする「未来農業DAYs」(農山漁村男女共同参画推進協議会、女性未来創造研究会など主催)の一環。イベントではコンペ学生の部最終選考会や農山漁村女性活躍表彰などもあった。