奄美・屋久島、観光で連携 モニターツアー始まる

ガイドから奄美の自然環境について説明を受けるモニターツアー参加者(左)=5日、奄美市名瀬の金作原国有林

ガイドから奄美の自然環境について説明を受けるモニターツアー参加者(左)=5日、奄美市名瀬の金作原国有林

 世界自然遺産の屋久島と自然遺産候補地の奄美大島を巡る「奄美・屋久島モニターツアー」が5日、奄美大島で始まった。県の「奄美・屋久島世界自然遺産観光連携事業」の一環。奄美内外の旅行エージェントやメディアの関係者が奄美市名瀬の金作原国有林などを訪れ、徳之島や沖縄島北部、西表島とともに2020年の遺産登録を目指す奄美大島の貴重な自然環境などについてガイドから説明を受けた。

 

 事業は、両島の観光を一体的に売り出して集客増や観光振興を図るもので、あまみ観光物産連盟(有村修一会長)が委託を受けて実施。リピーターの確保につなげる。

 

 ツアー参加者は地元関係者を含め9人。島外からは関東、関西、沖縄の旅行会社の担当者や会員制交流サイト(SNS)で情報発信を行うライターなど4人が参加した。

 世界自然遺産の推薦区域となっている金作原では風景を撮影しながら、希少な動植物が生息する奄美の森への関心を深めた。同市住用町では、西仲間地区の散策などで地域の集落景観にも触れた。

 

 奄美、沖縄4島の自然遺産登録については、国が国際自然保護連合(IUCN)の「登録延期」勧告を受けて6月に推薦を取り下げたものの、今月2日には再推薦を決定した。登録が実現すれば、鹿児島県には国内の都道府県で唯一、2カ所の世界自然遺産が誕生することになる。

 

 こうした状況も踏まえ、ツアー参加者も奄美・屋久島の連携に期待。奄美のツアー商品企画を手掛ける㈱ジャンボツアーズ(本社・東京)国内旅行統括本部の手塚智子係長(33)は「奄美についてはここ数年、問い合わせが急増し、飛行機の座席確保が難しい時期もある。屋久島との連携で地域ブランドが発信され、奄美群島全体への観光波及も高まるのではないか。商品を企画する上で魅力的な地域」と話した。

 

 一行は同日夜の定期航路で屋久島に移動。6日は千尋の滝や紀元杉などの観光スポットを巡る。