奄美鮮魚、ブランド確立へ―奄美漁協

防鳥ネットで囲って出荷時の衛生管理を徹底した奄美漁協=29日、奄美市笠利町

防鳥ネットで囲って出荷時の衛生管理を徹底した奄美漁協=29日、奄美市笠利町

 最新の鮮度保持技術を導入して鮮魚を出荷している奄美漁業協同組合(柊田謙夫組合長、本所・奄美市笠利町)はこのほど、衛生管理を徹底する新たな取り組みを始めた。同漁協の原永竜博参事(56)は「奄美の魚のファンを全国に広げ、ブランドを確立したい」と意気込んでいる。

 

 同漁協の笠利地区では、約20年前から鮮度保持のため船上での活(い)け締めと血抜き処理する沖締めが行われてきた。2016年度にはナノサイズの気泡「ウルトラファインバブル(UFB)」で作り出す超低酸素水の装置を導入。この特殊な水に浸して魚をコーティングし、酸化や菌の増殖を抑えた状態で魚を島外に出荷している。

 

 衛生管理の取り組みは昨年10月、奄美市名瀬であった品質・衛生管理講習会がきっかけ。荷さばき場の周囲を鳥の進入を防ぐ防鳥ネットで囲ったほか、場内では専用の長靴を履く。それを殺菌水に浸してから入ることなどを徹底。氷を入れる箱などもじかに地面に触れないようにするなど衛生管理に細心の注意を払っている。

 

 原永専務は「相対取引している沖縄の大手スーパーなどに加え、今年から神戸や広島の日本食専門店への出荷も始めた。評判は上々で、ブランド化に向け『奄美鮮魚 笠利産』の商標登録も出願中。さらに衛生管理面もPRして奄美の魚の味を全国の方々に知ってもらえるよう努めたい」と話した。