威勢よく初競り 名瀬漁協、名瀬中央青果

 新鮮な魚が並んだ名瀬漁協の初競り=5日、奄美市名瀬

新鮮な魚が並んだ名瀬漁協の初競り=5日、奄美市名瀬

 奄美市の名瀬漁業協同組合(満林春男組合長)と名瀬中央青果㈱(森山直樹社長)で5日早朝、初競りが行われた。行政関係者も参加して1次産業の振興を祈念。荷さばき所に威勢のいい掛け声が響き、取引が始まった。青果は昨秋の台風被害が大きく影響し、シーズン主力のポンカンやパッションフルーツの入荷はゼロだった。

 

 名瀬漁協の初競りは午前6時半にスタート。漁協組合員や朝山毅市長ら行政関係者らが乾杯し、今年1年の豊漁と操業中の無事故を祈った。

 

 満林組合長は「勢いのある今年の干支イノシシにちなんで、水揚げ目標を達成しよう」とあいさつ。朝山市長は「今後も交流人口の拡大が期待される。安全操業を第一とし、奄美ならではの水産物を旅行者らに提供してほしい」と期待した。

 

 荷さばき所には水揚げされたキハダマグロやブダイ、タコなどがずらり。仲買人は目当ての魚介類を次々に競り落としていた。

 

 同漁協によると、水揚げ量は昨年の初競りに比べて100㌔ほど多い1511㌔。イセエビ(アカエビ)はキロ当たり平均で3976円だった。

 

○ポンカンの入荷ゼロ

 

 名瀬中央青果の競り初め式は午前8時半に始まり、森山社長は「昨年は台風被害や定期船の欠航でスムーズにいかなかった。今年は穏やかな年であってほしい」と願った。

 

 朝山市長は本年度末に期限切れとなる奄美群島振興開発特別措置法の延長を前提とした19年度政府予算案に触れ、「農産物輸送コスト支援をさらに充実させた内容。4月から新しい形で事業展開されていくだろう」と期待を寄せた。

 

 鈴の音を合図に初競りが始まった。市場には生産農家らが出荷したキャベツやダイコン、キュウリなどが並び、次々に競り落とされた。

 

 この日の入荷量は野菜5852・3㌔、果実417・1㌔、花き510㌔。農作物やハウス被害が発生した昨年9、10月の台風の影響で地場産は全体量の約5割にとどまった。

 中でも地場産果実は前年の10分の1と激減。担当者は「初競りにポンカンとパッションフルーツの入荷がなかったのは過去20年でも初めてではないか」とみる。

 

 野菜は12月に入り入荷量が回復した半面、暖冬による消費者の低需要などが響き単価は安値傾向となった。

 

 恒例のご祝儀相場はイチゴに1パック当たり2019円の高値が付いた。

 

 

【写真】たて

威勢のいい掛け声が響いた名瀬中央青果の初競り=5日、奄美市名瀬