子牛価格の下落止まらず  大島5月競り、11万5千円安

徳之島中央市場の5月競り=8日

徳之島中央市場の5月競り=8日

 JA県経済連肉用牛事業部肉用牛課奄美市駐在は18日、5月の大島地区子牛競り市速報を発表した。6市場の平均価格は51万3006円で、前回3月競りと比べ11万5548円安と大幅に下落した。新型コロナウイルスの感染拡大でインバウンド(訪日外国人客)需要や外食産業での和牛消費が冷え込む中、大島地区の子牛価格も下落傾向が続いている。同駐在は生産農家に対し、子牛生産の安定化を図るための肉用子牛生産者補給金制度などの活用を呼び掛けている。

 

 5月競りは入場、売却とも1768頭。平均価格は雌45万2811円、去勢55万5935円で、前回と比べ雌は10万5015円、去勢は11万8205円それぞれ下がった。最高価格は雌97万1千円、去勢85万2千円。総売上高は9億699万4千円だった。

 

 市場別平均価格は笠利の54万3347円を筆頭に瀬戸内、徳之島、喜界、沖永良部、与論の順。購買者の評価指数となるキロ単価は瀬戸内の1964円が最も高く、喜界、沖永良部、徳之島、笠利、与論と続く。出荷日齢は沖永良部の255日を筆頭に瀬戸内、喜界、徳之島、笠利、与論の順だった。

 

 子牛価格の大幅な下落について同駐在は、新型コロナの影響で牛肉需要期の大型連休に消費が伸びなかったことや訪日外国人旅行者が減り、外食産業での消費が減っていることを大きな要因として挙げている。また購買者が来島を自粛するケースもあり、通常より購買者の数が少なかったことも要因として考えられるとしている。

 

 今後の対応について同駐在は「需要が消費低迷前に戻るには、まだまだ時間がかかる」とし、肉用子牛生産者補給金制度や繁殖雌牛増頭を目的とする生産基盤拡大加速化事業などを活用し、高値で取引されるような良い子牛が出荷できるよう生産基盤を整えておく必要があるとしている。