客足低迷に懸念の声 商業、飲食業者ら憂慮 瀬戸内町では営業自粛も 奄美大島

師走の日曜日でも午前中は人通りが少なかった奄美市の商店街=6日、同市名瀬

師走の日曜日でも午前中は人通りが少なかった奄美市の商店街=6日、同市名瀬

 11月30日に瀬戸内町で初めて新型コロナウイルス感染者が確認されて以降、奄美大島でこの1週間の感染者確認が同町と奄美市で計9人となった。特に瀬戸内町では町民が感染への警戒心を強めて外出を自粛しており、町の中心街・古仁屋の人通りはまばら。奄美市名瀬市街地の商業者や飲食業者からも、書き入れ時である歳末期を前に、客足の低迷を懸念する声が上がっている。

 

 5日までに町内で計7人の感染者が確認され、いまだ収束が見通せない瀬戸内町。町商工会の政岡博重会長(59)は「忘年会のキャンセル、営業自粛などで特に飲食店が大変な打撃を受けている。景気回復に向けていち早いコロナの収束を望む」と話した。

 

 観光、物流、情報拠点として町民、観光客の憩いの場となっている古仁屋の「せとうち海の駅」は1日から休館。館内にある奄美せとうち観光協会も案内窓口を閉鎖し、電話での問い合わせだけ受け付けている。

 

 協会事務局の担当者は「飲食店の休業で、飲食に困っている観光客も多いようだ。町の状況を知らない島外からの問い合わせには、高齢者が多い離島(加計呂麻・請・与路)への観光は自粛をお願いしている。どうしても渡りたい方には、利用したい宿や観光業者に事前に受け入れできるか確認をとるよう伝えている」と説明した。

 

 奄美市では12月に入って1日と3日に各1人の感染者が確認された。師走最初の日曜日となった6日、名瀬の商店街では屋外でもマスクを着用して出歩く人の姿が目立った。

 

 名瀬中央通りアーケード商店街振興組合の松尾典昭理事長(65)は「コロナの影響かは分からないが、12月の日曜日としてはアーケードも人通りがやや少ない印象。19日からは市通り会連合会主催の歳末セール大抽選会が始まる。各店舗も感染症対策に取り組みながらセールイベントなども計画しているはず。そうした取り組みに極力影響がないよう感染がこれ以上広がらないことを願っている」と語った。

 

 名瀬市街地で飲食店を営む男性店主(58)は「うちは昼間のみの営業で、客層も地元の常連が中心なので今のところ客足に変化は感じていない。ただ島内で感染者が今後も増えると影響が出てくると思う。早く収束してくれるといいが」と話した。