富国製糖がキビ搬入開始 群島の製糖シーズン本格化

富国製糖への搬入が始まった2018年産の原料サトウキビ=9日、奄美市笠利町

富国製糖への搬入が始まった2018年産の原料サトウキビ=9日、奄美市笠利町

 奄美市笠利町の富国製糖㈱奄美事業所で9日、2018年産(18~19年期)の原料サトウキビ搬入が始まり、初日は311・271㌧を受け入れた。平均糖度は13・9度(前期初日13・0度)で、最高16・6度、最低10・9度だった。昨年9月末の台風24号の影響などを受け、今期の生産見込み量は前期実績比4600㌧減の約2万4千㌧を予想。奄美群島の他の大型製糖工場は昨年末までに今期の操業を始めており、富国製糖の原料キビ搬入開始で群島の製糖シーズンが本格化した。

 

 同社の製糖期間は4月2日までの84日間を予定。収穫面積は569㌶で、10㌃当たり収量(単収)は4・218㌧を予想。市町村別の搬入見込み量は奄美市2万2540㌧、龍郷町1300㌧に加え、今期は宇検村から160㌧の搬入も見込む。1日当たりの圧搾量は420㌧を予定している。

 

 製糖開始式には約60人が参加。有村成生社長はあいさつで「生産量は減少が予想される一方で、品質は前期を上回る見込み」と説明。「12月15日の最終ほ場ブリックス調査では平均19・2度を記録し、前期より2・9度高かった。良質のキビによる製糖歩留まりの向上と生産者の収入確保が期待できる」と述べ、関係者の奮起を促した。

 

 製糖期間中は春植え・株出し管理推進期間を4回設け、計24日間の製糖休止日を設定した。有村社長は、1カ月当たりの労働時間抑制を盛り込んだ国の働き方改革に沿った操業計画と説明。同改革に対応するため、来期については年内操業も視野に入れて検討する方針という。

 

 同社の操業開始で、奄美群島の大型製糖工場は全社が稼働。群島全体の今期生産量は約37万㌧が見込まれる。