屋久島寄港を休止 フェリー波之上

 マルエーフェリー㈱(本社・奄美市名瀬)は14日、同社が鹿児島と奄美、沖縄間で運航する「フェリー波之上」について、17日から5月3日までの期間、上り便の屋久島寄港を休止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、屋久島町が同島への旅行自粛を呼び掛けたことを受けたもの。休止については九州運輸局への認可申請中で、緊急事態宣言が延長された場合、休止期間を延ばす可能性もあるとしている。

 

 屋久島への寄港は、世界自然遺産登録が見込まれる奄美と、先行登録地の屋久島を直行便で結んで観光需要を掘り起こす社会実験として2018年3月に開始。国土交通省の「船旅活性化モデル地区事業」を活用し、上り便に限って4日に1回、屋久島の宮之浦港に寄港している。

 

 社会実験期間を1年間としていたが、19年度以降も延長が続いている。県によると、19年12月末現在の乗船客数は合計1017人。

 

 新型コロナウイルスの影響で休止する便は17日、21日、25日、29日、5月3日の計5便。同社は「乗船予約済みの人には個別に寄港休止を案内し、料金を支払い済みの人には全額返金する」と説明している。

 

 奄美大島観光協会の越間得晴会長(52)は「今の状況では、(屋久島への寄港休止は)致し方ないという思い。一刻も早く新型コロナウイルス感染症が収束へと向かい、晴れてまた世界自然遺産の島を結ぶ便が再開されることを望む」と話した。