料理宅配事業を延長 コロナ禍で需要増 喜界町

専用冊子を手に利用を呼び掛ける「やーじかもーデリバリー」スタッフ=8日、喜界町

専用冊子を手に利用を呼び掛ける「やーじかもーデリバリー」スタッフ=8日、喜界町

 新型コロナウイルスの影響で経営に苦慮している飲食店を応援しようと、喜界町で行われている料理宅配代行サービス「やーじかもーデリバリー」は需要や要望も多く、10月も継続している。12月末まで続けられる予定。

 

 事業は「やーじかもーデリバリー推進協議会」(栄忠則代表)が5月から運営している。利用者は店に直接注文し、店が協議会に配達を依頼する流れ。配達員には新型コロナの影響で仕事が減少した人などを登用し、賃金は町の補助金を活用している。

 

 10月8日現在、町内の19店舗が登録し、午後5時半ごろから午後8時半ごろまで料理の配達代行をしている。当初「1店舗2000円以上の注文」を対象にしていた配達は1000円以上の注文で可能にした。

 

 協議会によると、9月まで5カ月間で配達代行は1000件超。専用冊子を2千部配布したこともあって島内にこの取り組みが浸透し、飲食店から遠い地域に住む人や高齢者の利用も増えてきた。一人暮らしの高齢者同士が声を掛け合って注文したケースもあった。

 

 町が全町民に配布した「喜界島応援クーポン券」(有効期限は来年2月末)のデリバリー利用もできるようになったことで配達依頼も増えた。このため、事業期限を9月末から12月末に延長することにした。町内で新型コロナ感染者が確認されたことから、今後も需要が高まることが予想される。

 

 栄代表は「今まで外食をしなかった人たちがクーポン券を利用してお店を知るきっかけにもなっている。デリバリーの期間延長でより多くの人に利用してもらい、この状況を乗り切れたら」と語った。