東京、大阪で奄美黒糖焼酎PR

 鹿児島県などが主催する「鹿児島本格焼酎祭り」が1~2日、東京と大阪であった。奄美黒糖焼酎は東京に4蔵元、大阪は3蔵元が出展。来場者に自慢の焼酎を振る舞い、黒糖焼酎ならではの味と香りを売り込んだ。各蔵元は産地奄美の魅力も発信した。焼酎祭りは11月1日の「本格焼酎の日」に合わせ鹿児島市で1~3日にあった「焼酎ストーリー2018」(県酒造組合と県酒造青年会主催)の連動企画。

 

多くの来場者でにぎわう奄美黒糖焼酎のブース=1日、東京都千代田区有楽町

多くの来場者でにぎわう奄美黒糖焼酎のブース=1日、東京都千代田区有楽町

  ◆東京◆

 鹿児島県のアンテナショップ「遊楽館」(千代田区有楽町)に隣接した屋外イベントスペースであり、県内25蔵元が参加。奄美群島から奄美大島にしかわ酒造(徳之島町)、喜界島酒造(喜界町)、奄美大島酒造(龍郷町)、町田酒造(龍郷町)が出展した。

 

 ブースでは職員が貯蔵方法やアルコール度数、麹(こうじ)の種類、お勧めの飲み方を記載したパンフレットを配布し、試飲を勧めた。

 

 東京都武蔵野市で居酒屋を経営する中村章さん(37)は「店では常時黒糖焼酎を提供している。豊かな味わいは客にも好評。このような催しはいろんな種類を飲み比べることができる好機。勉強にもなる」。

 

 千代田区から来場した山猫(やまき)鍛さん(45)は「自宅では黒糖焼酎と奄美の黒糖で梅酒を漬け込んでいる。仕上がりが楽しみ。今日は奄美の8種を全て試飲した。黒糖焼酎はこんなに美味なのかとあらためて感じ入った。奄美にもぜひ足を運びたい」。

 

 喜界島酒造の大輪健志東京支店長は「黒糖焼酎そのものを知っていただくには、奄美そのものを知っていただくことが、遠回りでも一番の近道なのかもしれない。これからもこつこつと奄美の良さ、黒糖焼酎の良さを伝えたい」と話していた。

 

 

 

「黒糖焼酎の豊かな香りは癒やしのアロマ効果もあります」とPRするミス奄美黒糖焼酎の宮原加代子さん(中央)=1日、大阪市北区

「黒糖焼酎の豊かな香りは癒やしのアロマ効果もあります」とPRするミス奄美黒糖焼酎の宮原加代子さん(中央)=1日、大阪市北区

 ◆大阪◆

 

 大阪市北区の天神橋筋二丁目商店街であり、県内11蔵元が参加。奄美群島からは喜界島酒造(喜界町)、町田酒造(龍郷町)、奄美酒類(徳之島町)が出展した。

 

 天神橋二丁目商店街は大阪天満宮へと続くアーケードを備えた大規模商店街。会場は大勢の人でにぎわった。

 

 昨年11月から3代目ミス奄美黒糖焼酎を務める宮原加代子さんは、製法やろ過方法の違いによる味の特徴などを来場者に丁寧に説明した。

 

 このイベントがミス黒糖焼酎として最後の務めとなった宮原さんは「蔵元の真摯(しんし)な焼酎造りの姿を精いっぱいお伝えしてきた。全国の黒糖焼酎ファンに支えられて任期を全うすることができた」と振り返った。

 

 ルーマニアから来日している女性は黒糖焼酎を口に含み「香りは素晴らしいが、私には少しアルコール度数が強いかも」と照れ笑い。京都から会場に足を運んだ岡本浩之さん(37)は「普段は芋焼酎を楽しんでいるが、黒糖焼酎は香りが良くて飲みやすいですね。焼酎のクセも魅力の一つと考えているので、ろ過の程度が低い種類が好み」と試飲の感想を語った。

 

 奄美酒類関西駐在の村田雅美次長は「関西圏での黒糖焼酎の認知度は、他の地方に比べると比較的高いといえる。しかし『奄美群島は知っていても、黒糖焼酎は知らない』という方が多いというのも現実で、PR不足を痛感している。奄美のPRが黒糖焼酎の認知度向上にもつながると考えているので、蔵元が連携した広報活動を続けていきたい」と話した。