県全体は下落幅拡大 20年地価

 県は29日、2020年の地価調査結果を公表した。全用途の平均変動率は県全体で前年比1・5%減となり、29年連続のマイナス変動。住宅地は1・5%、商業地は1・7%下落し、新型コロナウイルスによる消費の減退を背景に下落幅はいずれも拡大した。住宅地は23年、商業地は29年いずれも連続のマイナス。市町村別にみると、住宅地の平均価格は4町村が横ばいで、残りの市町村はいずれもマイナス変動だった。商業地は唯一、鹿児島市が0・1%のプラス変動となった。奄美関係では龍郷町と与論町が住宅地、商業地ともに変動なしの横ばいだった。

 

 7月1日現在で住宅地、商業地、工業地、林地の420地点を調べた。林地を除く全用途で継続調査した404地点のうち地価が上昇したのは26地点、76地点は横ばいで、302地点では下落した。マイナス幅は全用途で0・2拡大。用途別では住宅地で0・2、商業地で0・4拡大した一方で、工業地は0・1縮小した。

 

 住宅地の1平方㍍当たりの県平均価格は2万7300円。市町村別の最高額は鹿児島市の9万200円。奄美群島では奄美市の2万5100円が最も高く、瀬戸内町の1万5000円と続いた。

 

 龍郷町の平均価格は昨年まで2年連続のプラス変動だったが、今年は横ばいの1万300円。新型コロナで人の移動が少なくなったことに伴う消費行動の落ち着きが背景にある。昨年の変動率が前年比マイナス0・7%だった与論町も同額の7000円となった。

 

 商業地の1平方㍍当たりの県平均価格は8万1400円で、鹿児島市の24万7100円が最高。奄美市が2位(5万7200円)、瀬戸内町が3位(5万4200円)と続いた。鹿児島市は4年連続でプラス変動。龍郷町と与論町は横ばいで、他の市町村はいずれもマイナス変動だった。

 

 地点別の最高価格は、住宅地が鹿児島市上荒田17の5の22万9000円。商業地は同市東千石町14の3の103万円だった。