紬フェスタ始まる 新作など1千反集う 奄美市できょうまで

反物を手に真剣な表情で品定めする来場者=1日、奄美市名瀬の市産業支援センター

反物を手に真剣な表情で品定めする来場者=1日、奄美市名瀬の市産業支援センター

 本場奄美大島紬産地再生協議会の紬フェスタが1日、奄美市名瀬の市産業支援センターで始まった。新作など約1000反の販売会のほか、着付け体験や機織り、染色などのワークショップを展開。新型コロナウイルス対策で反物の販売方法を工夫し、来場者からは「じっくり見られる」と好評だった。2日まで。

 

 フェスタは奄美市と龍郷町の紬購入助成制度を受けて「幅広い世代、普段紬に親しむことが少ない層にも大島紬を身近に感じてもらおう」と、同協議会が2016年から実施する販売会を拡大したもの。本場奄美大島紬協同組合が同センターに移転してから3回目の開催。

 

 この日は手指の消毒や換気、検温、マスク着用の徹底に加え、販売形態を一新。複数人での接客を廃止し、販売会場では原則として本場奄美大島紬協同組合の職員1人が対応した。反物の配置方法も機屋単位ではなく柄の細かさや種類ごとに並べ、来場者が気になった反物を選ぶと、別室に待機する機屋を呼び出すという方法を取った。

 

 来場者は反物を手に取って眺めたり、体に当てて着姿を確かめたりと思い思いのペースでお気に入りの一着を探した。「にぎやかな接客がないと少し寂しい」との声もあったが、「ゆっくり選ぶことができる」「圧迫感がない」とおおむね好評だった。

 

 藍染め・泥染め体験や紬の端切れを使った小物作りコーナー、機織り体験、着付け体験のほか、昭和30年ごろの奄美大島の紬生産の様子を記録した映像作品の展示もあった。敷地内では軽食の屋台の出店があり、会場は家族連れなどで終日にぎわった。

 

 赤徳小4年生の井上もえさん(10)は、自宅で機織りをする母・真由美さん(46)と共に機織りや着付けを体験。大島紬を身にまとい「きれいでうれしい。機織りも楽しかった」と笑顔で話した。