群島成長戦略推進懇「観光振興など拡充へ」

奄美群島成長戦略ビジョンの2018年度事業を評価・検証し、提言をまとめた懇話会=14日、奄美市名瀬

奄美群島成長戦略ビジョンの2018年度事業を評価・検証し、提言をまとめた懇話会=14日、奄美市名瀬

 奄美群島成長戦略推進懇話会(座長・原口泉志學館大学教授、委員16人)の第11回会合が14日、奄美市名瀬のホテルであった。「奄美群島成長戦略ビジョン」に基づいて2018年度に実施した事業の評価・検証を踏まえ、人材育成や観光振興、起業支援などのさらなる強化・拡充を求める内容の提言をまとめた。20日に与論町である群島市町村長会に提出する。

 

 18年度は▽人材の確保・育成、教育▽奄美群島の魅力の発揮▽共生・協働の推進、交流・連携の強化▽市場の拡大―の4方策を柱に、群島全体で118プロジェクト382事業を実施。事業主体(各市町村、奄美群島広域事務組合)の評価では、「達成」と「おおむね達成」の合計が66%を占めた。

 

 これらの検証を踏まえ、奄美群島全体と奄美各島への提言を取りまとめた。群島全体の提言としては▽観光客とガイドとのマッチングを軸に観光協会などとの連携強化▽新規就航路線なども活用した誘客促進や世界自然遺産登録を見据えた沖縄との新たな事業連携▽キャッシュレス対応などインバウンド対策の実施―などを新たに盛り込んだ。

 

 委員からは、U・Iターン者の受け入れ対応強化や農作物の新品種への助成拡大、沖縄との航空路線の拡充、電柱の地中化促進―などで意見や要望が出された。

 

 奄美群島成長戦略ビジョンは、奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)の延長や地元裁量で運用する交付金制度の理論付けとなる。奄美の10年後を見据え成長戦略方針や基本方策を盛り込み、13年2月に策定した。同懇話会は12年にビジョンの内容に対して提言などを行う組織として設置された。